2021/04/15 13:20

人の若さの印象を決めるのは「肌のハリ」とよく言われます。

顔やデコルテの肌のハリと潤いを生み出しているのは、おもに動物性たんぱく質の一種であるコラーゲンです。コラーゲンは真皮内の線維芽細胞が産生しています。ところが、加齢や表情圧(表情により皮膚が圧縮される力)などの影響で線維芽細胞の核が変形し、コラーゲンを分解する現象が起きてきます。


もしコラーゲンが分解されてしまうと、水をいっぱい含んでいたスポンジを絞った後のようなお肌の状態になってしまいます。

では、どのような対処を心がけるべきでしょうか?


まず、肌の生まれ変わりサイクルであるターンオーバーを整えることが挙げられます。ヒトの体の中で古くなった硬いコラーゲンが分解され、やわらかくて新しいコラーゲンが毎日作られていくことの繰り返しがターンオーバーです。表皮で生まれた細胞が表面に押し上げられ、最後に角質となってはがれ落ちるまでの期間が約28日間であることが理想的なターンオーバーの周期だといわれています。


この28日間のターンオーバーをスムーズに繰り返すことがコラーゲンの産生をサポートすることになります。基礎化粧品の配合成分でいえばアロエベラ葉エキスがコラーゲンの産生を促進することで、ターンオーバーを整える効果が指摘されています。


次に、より直接的にコラーゲンなどの真皮タンパクを分解してしまう酵素の増加を防ぐことが重要です。

ここでいう酵素の増加という現象は、最初の方で述べたように線維芽細胞の核の変形がおもな原因とされています。

核の変形によりコラゲナーゼ、MMP-3(ストロメライシン-1)などのタンパク質分解酵素が増加することが指摘されています。

この分解酵素増加を抑制する成分として、最近の研究によってボタンエキスの効果があげられています。


したがって、「肌のハリ」を保つ対処の1つとして、アロエベラ葉エキスでコラーゲンの産生を促し、ボタンエキスでタンパク質の分解を防ぐという2方面からの効果が期待できる基礎化粧品がおすすめということになります。