2021/05/28 14:53

皆さんもネットや雑誌などで「肌のなやみ」ランキングをご覧になったことがあると思います。さまざまな企業や機関の調査によって少し違いもありますし、当然ながら年代によって悩みの内容も異なっています。大きくまとめてみると、20代と30代は「毛穴の開き・黒ずみ」、40代と50代はしみ」が第1位にあげられている調査が多いようです。これを「年代によって肌の悩みが違うのは当たり前では?」と感じる方が多いと思います。


ところが、悩みの原因を調べてみると各年代の悩みのそもそもの原因は実は共通なものも多いことに気づきます。たとえば、20~30代の方の悩みで多くあげられている「毛穴の開き」について見てみましょう。人の肌はうるおいを維持するために皮脂を分泌しています。この分泌が過度になされると毛穴の開きやニキビの原因になります。


なぜ、分泌が過剰になるかというと肌のうるおいが蒸発するのを防ぐためです。つまり、肌の乾燥を予防するために皮脂を多く出しているということです。そうすると、「毛穴の開き」の原因は直接的には皮脂の過剰分泌ですが、そもそもの要因は「肌のうるおい不足・乾燥」ということになります。「肌の乾燥」は、調査でも各年代に共通して上位に挙げられています。


乾燥に適切に対処することで、毛穴の開きは改善できるといっていいでしょう。人の肌は様々な生体のバランスと自己修復力で維持されています。目の前に現れた現象(先の例では毛穴の開き)だけを意識するのでなく、そもそもの要因(うるおい不足・乾燥)を理解したうえで正しい対処を心がけましょう。うるおい不足や乾燥には、生活環境や食生活に関すること、睡眠や適切な運動など多くの留意点が挙げられていて、「これ1つ」というものはありません。留意点を意識すると同時に、肌のお手入れも保湿効果の高い基礎化粧品を使うようにしましょう。